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レンジフードのお掃除教室


今回ご紹介する家庭用レンジフード(換気扇)のタイプは3種類!
はじめにレンジフードのタイプを確認しましょう
簡単確実!油汚れとサヨナラできる浅型レンジフードのお手入れ方法
こんにちは、レンジフードならおまかせ、富士工業グループ 住まいる研究所 みえ博士です。 キッチン周りのお手入れ、特に油でギトギトになりやすいレンジフードは、あまり時間をかけずに効率よく終わらせたいものです。 さて、現在各ご家庭に設置されているレンジフードは、大まかに分けると深型と浅型の2種類に区別されています。そしてそれぞれのレンジフードは、お掃除の方法も違えば分解方法も違うんです。今回は浅型レンジフードの効率の良いお掃除について、ご紹介させていただきます。
早速分解!整流板の外し方を知る
深型と浅型レンジフードの違いは、見た目の形状だけじゃないんです。内部に取り付けられている部品の数や形状、役割など、まるで別モノのように違っています。 だから深型ばかりお掃除してきたという方は、最初はちょっぴり戸惑ってしまうかも知れませんね。 だけど、構造を把握すれば特に難しいことではないんです。あなたの手を汚れから守る厚手の手袋を装着して、整流板を取り外すところからスタートしましょう。
まずは整流板の左右を両手で支えて、グッと押し上げる。
左右の突起を押し込んだまま、ゆっくりと10cmほどおろした状態にして、整流板を奥に向けて持ち上げる感じで金具から手前に向かって外す。
エアコンの種類によっては、似たような要領でフィルターを取り外すものがあるから、コツを掴むのが早い方も多いかも知れませんね。
最初の関門はこれでクリアです。どうですか? 簡単過ぎて、ちょっと物足りなかったかも知れませんね。整流板の取り外し方はこれで分かったと思うんですけど、ここでいくつか注意点。
注意点
調理直後は熱気により整流板が加熱された状態になっている場合がある。
取り外す前には、必ず整流板が冷めているかどうかを確認する。
厚手の手袋を装着していても、手袋越しに火傷をしてしまう可能性もある。
それから整流板の裏側には油が溜まっていることがあります。取り外す時にはこのことも忘れないようにしておきたいですね。機種によってはオイルパックが設置されていることもあるでしょう。この場合、整流板より先にオイルパックを取り外す必要があります。オイルパックも油が溜まっている可能性があるから気をつけておきたいところです。 整流板は結構重いので、しっかりと力を込めて取り外すことが大切になってきます。
さて、一度外した整流板を再度取り付ける際のコツも一緒に紹介しておきましょう。
基本的には取り外した時の逆パターンになるんですけど、始めに整流板の引っ掛ける部分を、レンジフードの吊り金具に合わせて設置します。そのまま前端をゆっくりと持ち上げて、パチンと鳴るまで押し込む。仕上げに整流板がしっかり設置されているか軽く揺らしてみましょう。バッチリハマっていれば設置完了です!
オイルパックがある場合の取り外し方

レンジフードの機種によっては、オイルパックが設置されていることがあります。 もしもお使いの浅型レンジフードにオイルパックがあるようなら、お掃除のためにもこれも取ってしまいましょう。取り外し方は本当に簡単です。手前に引いて、油がこぼれないように水平を保ったままツメから離す。これだけで大丈夫。簡単ですね!
フィルターの安全な外し方

さあ、いよいよ本丸のフィルターにかかりましょうか。 長い間お掃除をサボっていた場合、フィルターの油汚れの詰まり方っていったらないですよね。 まるで養蜂場の天然ハチミツみたいにぎっしりと層になった油汚れがお披露目されるはず。 これを根こそぎ取り除くには、まず問題のフィルターを取り外すのが先決になってきます。
フィルターは必ず手で支えながら取り外しましょう。
フィルターを固定している押さえを手前にスライドさせる。これが第一段階です。
次にフィルターの取っ手をしっかりと持ち、そのまま手前、やや下側方向に向けて引き出します。
これでフィルターがレンジフード本体から取り外せるようになったはずです。 再度フィルターを取り付ける際には、レンジフード本体の溝部分に沿ってフィルターを差込んでから、押さえを奥にスライドさせればいいから簡単ですよ。
ベルマウスとファンはどう外せばいいの?

どんどんいきましょう! 残るはベルマウスとファンです。ベルマウスも取り外してお手入れできるんですが、ネジ留めされてることもあってなかなか外すのも面倒なんですよね。 先にこのベルマウスの効率的な取り外し方をご紹介しましょう。 ベルマウスの取り付けネジの1箇所を手で緩めます。 その後右側2箇所のツメからスライドさせて抜き取るように取り外します。 説明終了! これでベルマウスが取り出せました! 今度はファンの取り外し方ですね。こっちはちょっぴり複雑になっていますからしっかり見ていて下さいね。
ファンが回転しないように片手で押さえながら、ツマミを「ゆるむ」の方向に回します。
ファンが回転しないように片手で押さえながら、ツマミを「ゆるむ」の方向に回します。
ファン中央のフランジを持ち、手前に少しだけ引き出します。
両手で持ち替えてから、ファンを引き出します。
と、こんな感じなんですけど、お分かりいただけましたでしょうか? レンジフードのお手入れ方法って、なかなかマニュアルを見る機会がないんですけど、大抵の浅型レンジフードの部品はみんなこの方法に倣って取り外すことができるようになっています。 ちなみに、ファンを再度取り付ける場合には、あまりツマミを強く締めないことが大切。変形することがあるんです! デリケートな部分ですから、大切に扱う必要があります。
本体と取り外した部品、きれいにお手入れする方法
さあ、全ての部品を取り外した後は、それぞれをきれいにお掃除するだけです! レンジ周りでも特に汚れが溜まりがちなレンジフード。だけど頑固な油汚れにはもう逃げ場はありません。皆さん、一緒にピッカピカの浅型レンジフードを目指しましょう!
本体
浅型レンジフードは全体的に平らで、深型に比べてお掃除がしやすい外観をしているんですよね。汚れが付着した本体の表面部分は、中性洗剤を浸した布で拭き取るのが一番! 納得いくまで拭き上げたら、最後に水拭きで残った洗剤成分を取り除きます。 こうすればレンジフードの洗剤染みも防げるんです。 下端部は特に汚れが残りやすいので、こまめにお掃除したいところです。
整流板、フィルター

分解した整流板とフィルターの基本的なお手入れ方法はほとんど一緒です。 共に中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸して、やわらかいタワシかブラシ、スポンジを使って汚れを落としましょう。仕上げに水洗いでピッカピカにしたら、水気がなくなり次第取り付けにかかって大丈夫です。
ファン

ファンの内部には油分がたっぷり付着していて、しかもなかなか落としにくいんですよね。 これを取り除くには、中性洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらく浸けおきしておくのが一番。 その後汚れをブラシやスポンジで落とすことになるんですけど、形状的に洗いにくいからこまめに汚れを擦り落とすのが定石です。時間をかけてじっくり綺麗にしましょう! フィルターや整流板と同じく、仕上げは水洗い。乾燥して水気がなくなったら取り付けてもOKです。
レンジフードのお手入れ、理想は月に1回ペース
浅型、深型どちらのレンジフードも、お手入れの理想的なペースは月に一度が望ましいぺースになっています。それ以上時間を置くと、油汚れの付着が進み、どんどん落としにくくなってしまうんです。今回紹介した方法を毎月実践していれば、きっと年末の大掃除の時期にも苦労することはないはず。 もちろん、こびりついたまま放置されたレンジフードの汚れだって、丹念にお掃除すれば取り除くことはできます。現状では目も当てられないようなレンジフードをお持ちの方でも、根気さえあればお掃除を経て、見違えるほどきれいに生まれ変わらせることは可能です。 キッチンは常に清潔に保ちたいし、お料理するにも、汚れたキッチンじゃやる気が損なわれてしまいます。お掃除したてのレンジフードが輝くキッチンで、思いっきり料理を楽しみましょう!